■ 抄録・要旨
| 沖縄辺戸岬で2004年から観測しているPM2.5の炭素質エアロゾルのデータを解析し、長期的変化を考察した。有機炭素(OC)は2004〜2011年にかけて緩やかな減少傾向を示した。一方、中国からの越境汚染の影響が大きい冬季と春季の元素状炭素(EC)には変化の傾向は見られなかった。OC濃度変動の原因となっている燃焼起源物質を推定するため、OC/EC比の長期トレンドを検討したところ、OC/EC比は減少傾向を示していた。このため、化石燃料燃焼の寄与が増え、バイオマス燃焼の寄与が減少していると考えられた。
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